死
し
初出:1910(明治43)年9月1日「学生文藝」一ノ二
約43分
19双之川喜41さんの感想
男は 偶然 若い男と 彼の 自宅で お茶を 飲むことになる。死をめぐって 難解な 高踏的な ややこしい 出口の 見えない 不毛な 議論が 繰り広げられる。若い男は 自死肯定論者であった。辟易(へきえき)して その屋を 立ち去ると 巡査に 呼び止められ 自殺遺体の 検死を 依頼される。男は 医師であった。現場に 駆け付けると 若い男は 口の中に 散弾銃を 撃ち込み 無惨な 自死を 遂げていた。検死報告書を 書き上げて 街に でると 少なくとも 俺は 死んではいないと 感じる。まばゆいほど 明るい 朝日が その時 昇った。あちら側と こちら側の 対比を 描ききって 見事であると 想った。