祭日
さいじつ
初出:「心の花 一六ノ一」1912(明治45)年1月1日
リルケライネル・マリア約20分
内省喪失と記憶家族不和叙情的憂鬱静謐
書き出し
ミサを読んでしまつて、マリア・シユネエの司祭は贄卓の階段を四段降りて、くるりと向き直つて、レクトリウムの背後に蹲つた。それから祭服の複雑な襞の間を捜して、大きいハンカチイフを取り出して、恭しく鼻をかんだ。オルガン音階のC音を出したのである。そして唱へ始めた。「主に於いて眠り給へる帝室評議員アントン・フオン・ヰツク殿の為めに祈祷せしめ給へ。主よ。御身の敬虔なる奴僕アントニウスに慈愛を垂れ給へ。」ベン…
2025/08/10
艚埜臚羇1941さんの感想
法事みたいな あつまりの あとに 未亡人の 屋敷に 皆で 連れ 立って そこの 食事会に 行く。まあ 鹿肉の ご馳走が 用意 されて いたりして 和やかな 個人を しのぶ 会とは なるけど たまげるのは この 椅子は 何とかの 亡くなった ときに 座して いた もの。 こちらは だれそれが 悶絶した 椅子。このての 会話が 延々と つづく。この 西洋の 名家の つどいは 薄気味悪い もんだと しみじみ 感じ いった。
2022/02/13
19双之川喜41さんの感想
会食の 様子が 綴られている。まるで 屋敷の 調度品に なってしまったような 何代にも渡って 仕えてきた執事も 生き生きと 描写されており 故人達が どの椅子で 誰が 絶命したかを 立ち上がった 椅子を 取り囲んで 参列者たちが 話題にするのが 可笑しみがあると 感じた。
2016/06/07
3e9c4b240bacさんの感想
ある一族の話。 みんな椅子の上で死んでまうのか(笑)空気読めない執事の一言がきっかけで場の空気が凍りつくところが面白かったです。
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