青空文庫

「新浦島」の感想

新浦島

しんうらしま

初出:「少年園 第二巻 第十三号」1889(明治22)年5月3日

鴎外39

書き出し

「サクソンの畏き神に縁みてぞ、けふをば『ヱンスデイ』といふ。その神見ませ、よるよりも暗くさびしき墳墓に、降りゆくまで我が守る宝といふは誠のみ。」カアトライトホトソンに沿うて登つて行つたことのある旅人は、屹度ケエツキルの山を覚えて居ませう。これはアパラツチエン山の幹から出た小枝で、遙に西に向つて、仰いで見れば、麓は河の畔に垂れて、巓は空に聳え、自づと近隣の地を支配して居ます。四季の変、天気の更は勿論

2026/02/18

艚埜臚羇1941さんの感想

 永年 尻に敷かれた じじいの 晩年の 慰めは 老妻が あの世に 旅だった ことで あったようだ。あまり 赤裸々に 喜んでいる 様子を 表すと もしや 殺したのかと 嫌疑を かけられるので 悦びの 感情を 押し殺すのに 細心の 注意を はらった。老人達の 生態が 巧に 描かれている。面白いかも しれないと 感じた。

2022/07/09

19双之川喜41さんの感想

 悪妻から 手酷い 仕打ちを 受けていたので 数十年ぶりに 帰郷したとき 妻が 亡くなっているのが 大きな 慰めと なった。徐々に 社会復帰を果たし 辺りに 馴染んで いくことになる。ユモアと 皮肉に 充ちた 文章が 愉しいと 感じた。

1 / 0