青空文庫

「駆落」の感想

駆落

かけおち

初出:「女子文壇 八ノ一」1912(明治45)年1月1日

孤絶恋愛観の相対化社会疎外叙情的憂鬱

書き出し

寺院は全く空虚である。贄卓の上の色硝子の窓から差し入る夕日が、昔の画家が童貞女の御告の画にかくやうに、幅広く素直に中堂に落ちて、階段に敷いてある、色の褪めた絨緞を彩つてゐる。それからバロツク式の木の柱の立つてゐる、レクトリウムを通つて、その奥の方に行くと、段々暗くなつて、そこには煤けた聖者の像の前に点してある、小さい常燈明が、さも意味ありげに瞬をしてゐる。それから一番奥の粗末な石の柱の向うは真の闇

2025/08/08

艚埜臚羇1941さんの感想

  本書の 原作者 リルケは 世界的にも 高名な 詩人であり 本作品は 散文 したての 韻文と みたてても さしたる 間違いは なさそうである。ひとくちで いえば 駆け落ち 未遂の 顛末記 なのだけど 一文 一文が うつくしく 高みに たっしている。詩情 あふれる 展開で 文字書きが めざす べき 境地を しめしている。熟読玩味 すべきと 確信した。

2017/06/04

c919668fc12dさんの感想

「アンナ奴」って…。オゥオゥ 鴎外先生に1000いいね(≧∇≦)b

2016/01/20

3e9c4b240bacさんの感想

愛する女と駆け落ちをしようと思っていたけれど、いざ女が乗り気になると急に嫌に臆病になって、停車場まできたは良いが女を見るや否や町へ逃げ帰ってしまう少年フリッツ君であった。

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