痴人の愛
ちじんのあい
初出:「大阪朝日新聞」1924(大正13)年3月~5月
約481分
10da113d00bbさんの感想
自分はナオミのような女になってはいないかと怖くなり、一気に読み進めてしまいました。ナオミのようになってはいけないと思いつつも、男を骨抜きにしてしまうのナオミの魅力に、私も羨望の気持ちをいただかずにはいられません。そんなことを思うのも、女の性なのかもしれない、そう思うと、苦々しくも清々しくも感じます。シンデレラストーリーかと思いきや、現実も突きつけてくる。女心は秋の空。秋の訪れにぴったりな作品です。ナオミの纏う衣、そして変わっていく躰の描写が美しく、乙女心を擽る作品だと思います。