青空文庫

「秘密」の感想

秘密

ひみつ

初出:「中央公論」1911(明治44)年11月

書き出し

その頃私は或る気紛れな考から、今迄自分の身のまわりを裹んで居た賑やかな雰囲気を遠ざかって、いろいろの関係で交際を続けて居た男や女の圏内から、ひそかに逃れ出ようと思い、方々と適当な隠れ家を捜し求めた揚句、浅草の松葉町辺に真言宗の寺のあるのを見附けて、ようよう其処の庫裡の一と間を借り受けることになった。新堀の溝へついて、菊屋橋から門跡の裏手を真っ直ぐに行ったところ、十二階の下の方の、うるさく入り組んだ

2024/10/15

aebcc2c6f70cさんの感想

女があれだけもう捨てないでって言ってたのに二回も捨てて酷い男!

2024/10/14

矢部小路角三さんの感想

東京に住んでいないと後半はよくわからないと思いますが、、、変態好色家が猟奇の虜になる、その誕生譚。絶倫欲しがりの谷崎の筆力が冴える!

2020/05/07

D@梟さんの感想

秘密は秘密のままだから魅力的なのだな 秘密を知った瞬間、秘密の魅力は… 嫉妬と憤怒からの欲求怖い笑

2019/10/25

19双之川喜41さんの感想

 女装趣味 秘密の隠れ家とくれば 乱歩の 十八番だけど 本作は 乱歩を 越えてはいないと 思ってしまった。 おわりで 血だらけな歓楽をさらに 求めるとある。 谷崎は 翔んでるお方かもしれない。 和装趣味だけど セーラー服趣味でなくて 安堵した。

2018/10/09

いちにいさんの感想

文章が読みやすい、というのが最大の感想だ!文豪の書く文章たるものは流石という他無い。恐れ入った。参りました。 さて、読書感想文ですが、男の秘密と女の秘密が登場する。男の秘密は女にすぐバレた。が、女の秘密を暴くには容易ではなかった。やっとこさ秘密がわかったところでThe End.であった。 不思議なのは、夢の中の女、のママで我慢してれば良かったのに、何で態態、女の秘密を暴いてしまったのか? そこが「他人の」秘密の妙な処なのかも知れません。

2018/08/06

4d8785424cc6さんの感想

ちょうど読み易い文量。 主人公は色男なんでしょうね。 それにしても男って、謎めいた事が好きですね。女からすると、単純じゃない?って思うけれど、女は男のそんな習性に惹かれる。勉強になりました笑

2017/07/27

f043ad6afb25さんの感想

これはいつの時代、ところ、にも当てはまるだろう。 ある神秘や幻想などを共有して、だからこそ日常のみすぼらしさを忘れて束の間の自由を手にした気持ちになることがある。 夜遊びでよく顔を合わす派手な女の子が昼間ほとんど化粧もせず子供を連れて歩いてるのに出くわした時の何ともいえない気まずそうな顔を思い出す。 僕も人のことは言えない。 いくつかの顔を持って、それぞれが鉢合わせしないように気を使ってる。 同性だと違う顔を知ったときは親近感を覚える時もあるが、異性だと正体を暴いてしまった快感と失望が入り交じった感覚になることがある。 少なくも言えるのは、甘くて毒のある恋愛は秘密が極上のスパイスとなって欠かせないものとなっているということだ。

1 / 0