青空文庫

「島崎藤村」の作品

島崎藤村

しまざきとうそん

生年:1872-03-25没年:1943-08-22

明治〜昭和 / 浪漫主義・自然主義

詩人小説家自然主義浪漫主義木曽岐阜文学界近現代文学脳溢血

島崎藤村(1872年3月25日―1943年8月22日)は、筑摩県馬籠(現在の岐阜県中津川市)生まれの詩人・小説家である。明治学院卒業後、北村透谷らと共に『文学界』を創刊し、浪漫主義派として若菜集(1897年)を発表した。その後、小説へ転向し、『破戒』(1906年)や『春』『家』などで自然主義文学の旗手となった。代表作には『新生』や歴史小説『夜明け前』があり、彼は日本近現代文学に大きな影響を与えた。…

山家ものがたり

やまがものがたり

初出:「文學界 第十八號」1894(明治27)年6月30日

21
2025/07/28

艚埜臚羇1941さんの感想

 たびたび 焼けた 西行庵を 深山に 訪れて 見ると 西行は よろしくやっていた。元は と言えば 詩人だった 藤村にしては 西行の 雰囲気を 巧に 伝え そこねた ようにも 感じた。

旧主人

きゅうしゅじん

初出:「新小説」1902(明治35)年11月

105
2022/01/23

1a21e505eaf4さんの感想

奉公人の語る前向き勤め先の事件。今風にいうと、家政婦は見ちゃった事件、かも。幼いお定は、奉公にでることになった。大きなお屋敷だったが、長男が母屋を使い、次男さんが離れを使って同じ敷地に住んでいる。次男は経営の手腕にすぐれ、最近離婚して東京の若くて美しい妻を得たのだったが。藤村が書くとこうなるのか。物語の終わり、皮肉よりもユーモアを感じる。

藁草履

わらぞうり

初出:「明星」1902(明治35)年11月

0
2025/07/14

艚埜臚羇1941さんの感想

  筋立ては 殿下も お出ましに なっての 草原での 草競馬に 期する ところ 並々 ならぬ  男が 勝ち 抜け なかった 腹いせに ことも あろうに 女房に 乱暴狼藉を 働き 大怪我を させて しまう。翌日 女房を 馬に くくりつけ 医者に 連れて 行くけど 馬が 暴走して 無残 にも 女房は 事故死 してしまう。詩情 あふれる 文章で 大きな 企みを 仕込んで いるわけでは 無いけれど 情感 溢れる 筆致で 完成度の 高い 作品と 感じ 入った。

破戒

はかい

初出:「破戒」緑蔭叢書第壱編、島崎春樹(自費出版)、1906(明治39)年3月25日

598
2020/07/20

2c4f69358a48さんの感想

50年来存在を知りながら読んでいなかった作品である。 高校生のときこれを読んだ友人がとても暗い作品であったと感想をいっていたのでなかなか読む気になれなかった。 ようやく60を過ぎて読んでみた。私の年齢からくるものか、清々しい読後感。 主人公の苦悩の後の解放感が想像できる。 お志保、銀の助の存在が彼を救っている。 この後、自由の国アメリカヘ行き彼は幸せをつかむのだろうか? あるいは新たな差別に苦労するのだろうか?

朝飯

あさめし

初出:「芸苑」1906(明治39)年1月

8
2023/10/10

00813f8b221dさんの感想

「衣食足りて礼節を知る」の手本のような話。 主人公の説教が男の心に響かなかった訳でもないだろうが、飢えた男にとっては「今日を生きなければ明日はない」訳で、この結末もある意味必然と言える。

並木

なみき

初出:「文芸倶楽部」1907(明治40)年6月

27
2024/04/24

19双之川喜41さんの感想

 題意は 整然と 並べられた 木々を サラリーマンに 模したようにも 読める。志は 大きいけど 母親を 養うために 会社勤めを 続けざるを 得ない男の 悲哀を 綴っている。旧友と 会う場面は 生き生きとしている。べつに 何と言うこともない 月並みな 作品と 感じた。

伊豆の旅

いずのたび

初出:「太陽」1909(明治42)年4月

32
2022/04/04

19双之川喜41さんの感想

 男四人の 伊豆半島旅行は  大仁までは 鉄道で行くけど  そこから 修善寺行きの馬車に乗り換える。 執拗に 馬車の客引きが誘うのに 嫌気がさして徒歩で 難儀の道を行くことを選んだ。 明治時代なので 今のように  私鉄とかバスは 利用できず  帰りも 下田から船に乗り 伊東まで 出た。 旅の 前史が 興味深いと感じた。

烏帽子山麓の牧場

えぼしさんろくのぼくじょう

初出:「中學世界 千曲川のスケッチより」博文館、1911(明治44)年6月

7
2017/10/29

d4d8f2ae5219さんの感想

千曲川スケッチの内容と全く同じです。

幼き日

おさなきひ

(ある婦人に与ふる手紙)

初出:「婦人畫報」1912(明治45)年5月~1913(大正2)年4月

112

北村透谷の短き一生

きたむらとうこくのみじかきいっしょう

初出:「文章世界」1912(大正1)年10月

22
2019/10/03

95684b57828eさんの感想

明治時代の文学黎明期にあって、北村透谷の存在は燦然とそびえ立つ独峰だと思う。ただ、鋭利な頂上をいただくが、さらに大きな山になる前に27歳という若さで自ら活動を停止してしまった。もちろんそういった全てを含め、北村透谷であり今でも十分輝いている。その晩年、交流を持った島崎藤村が短編ながら北村透谷の一生を活写した。表現は簡潔ながら、生きた北村透谷の実像が浮かび上がってきた。思わず身を乗りだし、一気に読んでしまった。この作品を読み、北村透谷の著作から受けた気持ちの熱い凄みのある北村透谷の印象は変わらなかったが、しかしこの作品で知った病に犯され弱音もはく等身大の北村透谷はとても魅力のある表現者であることを再認識した。北村透谷に影響を受けた人の必読作品だと思う。(周五)

死の床

しのとこ

初出:「文章世界」1912(明治45)年3月

10
2018/08/27

奄桜矢齋蔵奈緒男さんの感想

生への執着が強烈に感じます。病人は柿田に何を見たのだろうか?死を迎えんとする人間と、看取る人間とのリアルな現実が何ともやりきれないと感じました。人間、死に際が大切だと思います。綺麗に死にたいものです。

出発

しゅっぱつ

初出:「新潮」新潮社、1912(大正元)年11月

51
2022/05/07

鍋焼きうどんさんの感想

とりとめのないホームドラマ。子どもたちの仕草や会話に愛らしいものを感じた。ふたりの姉妹も好ましい。叔父さんがニート、どうやって暮らしていくのかちょっと心配。

灯火

あかり

初出:「太陽」1912(明治45)年6月

20
2020/08/12

19双之川喜41さんの感想

 夫人は 夫と子供を 東京に残して 海辺の病院に 療養のためにやって来るけど なかなか 入院する踏ん切りが つかない。揺れ動く 心細い気持ちを 灯火に寄せて 表す。感情移入することで 読み手は 似たような 気持ちを 思い出したりする。

桜の実の熟する時

さくらのみのじゅくするとき

初出:「文章世界」1913(大正2)年1~2月、1914(大正3)年5月~1918(大正7)年6月

306

いぬ

初出:「中央公論」1913(大正2)年1月

12
2021/03/08

19双之川喜41さんの感想

 愚かしいことを  誇りに思うようなことは 誰にでもある。 まだ  肉さし (ホーク)と呼ぶような 時代に  小さな洋食店で 食事をしながら  まず誰から教育を受けたか  を思い出す 。 逆夜這いに来た 女中  淫らな 流行歌を歌って聞かせた女中  ペロペロと 顔を 舐め回す 狆 なども 教師ともいえよう。

突貫

とっかん

初出:「太陽」1913(大正2)年1月

24
2017/05/20

180a01さんの感想

金の無心はする方も心が凍るよ、というお話。確か『破戒』作成前の生活の宛を北海道に探しいくのが含まれていたかと記憶している。直接的には書いてないが、日露戦争の描写がリアル。

新生

しんせい

初出:「東京朝日新聞」1918(大正7)年5月1日~10月5日、1919(大正8)年8月5日~10月24日

923
2022/02/23

ace0443be3bcさんの感想

私小説が作者の実生活を主な題材として使う以上、登場人物たちにもモデルとなる実在の人物がいる。 時には、モデルたちにとって、公表されては困る事件が描かれる場合もあるだろうし、それらが彼らにとっての「事実」とは思えない場合もあれば、描かれた自分に不服を覚える場合もあるだろう。 当然のことながら、彼ら及び事件は作者によって解釈され、変形された形で小説には現れてくるからである。 モデル問題は、訴訟になるものは別としても、モデルに使われることで当事者が多大な迷惑を被る隠れたケースは 、かなりな数にのぼるに違いない。 著名な例として、まず挙げられるのが、この島崎藤村「新生」の島崎こま子である。

三人の訪問者

さんにんのほうもんしゃ

初出:「開拓者」1919(大正8)年1月

8
2017/08/28

03436cfe9302さんの感想

たいへん良かったです。

幸福

しあわせ

初出:「婦人之友」1921(大正10)年1月

3
2019/03/27

27462080db79さんの感想

ハロウィーンがいつきてもいいように お菓子は常備しておくものだなと感じた。

蝉の子守唄

せみのこもりうた

初出:「金の星」金の星社、1925(大正14)年5月

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