青空文庫

「夜明け前」の感想

夜明け前

よあけまえ

04 第二部下

04 だいにぶげ

島崎藤村601
下宿生活家族不和歴史的背景社会批評回顧的憂鬱静謐

書き出し

第八章一母刀自の枕屏風にいやしきもたかきもなべて夢の世をうら安くこそ過ぐべかりけれ花紅葉あはれと見つつはるあきを心のどけくたちかさねませおやのよもわがよも老をさそへども待たるるものは春にぞありける新しく造った小屏風がある。娘お粂がいる。長男の宗太がいる。継母おまんは屏風の出来をほめながら、半蔵の書いたものにながめ入っている。そこいらには、いたずらざかりな三男の森夫までが物めずらしそうにのぞきに来て

2023/02/09

760b48db22a2さんの感想

江戸幕府滅亡から明治新政府開闢の激動期、連絡もままならない斧鉞も入らない木曽谷までも激動の波が訪れていた様子が有り有りと描かれていた。 教科書では一行しか書かれていない和宮様や天狗党の乱が全国規模の話題であったと知り、歴史書としても一級品の書籍に思う。

2018/05/23

b9ef941530ccさんの感想

島崎藤村の『夜明け前』は青山半蔵という、馬籠宿の庄屋本陣のあと取りとして、ペリー来航以来、激動の幕末からを中山道馬籠宿を舞台に半蔵の家族と宿の人々の生活を描いた作品。明治維新以後は半蔵は庄屋本陣の主人から筑後県の小役人として、高山で赴き、東京へも赴いたが、結局馬籠にもどる。平田篤胤の孫弟子として、国学者であったが、師の平田鉄胤のもとで学んだあと、弟子も持つ。明治も19年にもなると封建的社会から文明開化の明治維新と世の中は大きく変わって行くが、半蔵は寺の放火の罪で村びとによって牢座敷に入れられて、獄死する。墓に家族が寄りそう。『夜明け前』という島崎藤村の長編作品は、幕末明治維新の過度期の馬籠宿の歴史を半蔵という人物を通して描いた歴史小説なのだろうか。

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