青空文庫

「灯火」の感想

灯火

あかり

初出:「太陽」1912(明治45)年6月

島崎藤村20

書き出し

飯島夫人——栄子は一切の事を放擲する思をした後で、子供を東京の家の方に残し、年をとつた女中のお鶴一人連れて、漸く目的とする療養地に着いた。箱根へ、熱海へと言つて夫や子供と一緒によく出掛けて行つた時には、唯無心に見て通り過ぎた相模の海岸にある小さな停車場、そこへ夫人はお鶴と二人ぎり汽車から降りた。夫人はまだ若かつたが、子供は三人あつた。新橋を発つから汽車中言ひ暮して来たそれらの可愛いものからも、夫か

2020/08/12

19双之川喜41さんの感想

 夫人は 夫と子供を 東京に残して 海辺の病院に 療養のためにやって来るけど なかなか 入院する踏ん切りが つかない。揺れ動く 心細い気持ちを 灯火に寄せて 表す。感情移入することで 読み手は 似たような 気持ちを 思い出したりする。

2019/08/23

b4108ea70fafさんの感想

サラっと読めます。この時はまだ医療が進歩していなかったのもあると思いますが、亡くなった人の話や病院での生活の話を聞くと、どうしても不安になるのは今も同じですね

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