青空文庫

「三遊亭円朝」の作品

三遊亭円朝

さんゆうていえんちょう

生年:1839-05-13没年:1900-08-11

文七元結

ぶんしちもとゆい

初出:不明

45
2022/04/22

cdd6f53e9284さんの感想

三遊亭円朝作の噺で最高傑作といえば、やはり「牡丹灯籠」ということになっているらしいが、果たしてそうか。 最下層で生きる江戸庶民の過酷な生活を容赦ないリアリズムで描きながら、噺の随所に江戸っ子の善意が仕掛けられていて、最後の目の覚めるような大団円を迎えるこの噺を聞いた後の爽快感やカタルシスからいえば、この「文七元結」は、これはもう「牡丹灯籠」や「真景累が淵」の比ではない。 ごく慣れ親しんできたこの「文七元結」を今回、青空文庫で改めて読んでみて、従来自分が承知していた部分と少し違う箇所があったので意外に感じた。 父親の博打狂いが止まず、家は明日の食べ物にも事欠く極貧状態にある両親を救おうと、娘のお久が、みずからを女郎屋に身を沈めて大金を工面し、その金で親父を立ち直らせようとする場面、確かその女郎屋の名前は、いままで聞いてきた落語では「佐野槌」だったはずなのだが、ここでは「角海老」となっている。 「角海老」とは、これまたリアルな名前だ、確か大塚駅前にもあったぞ。気立てがよくて、とても可愛い子がいた、という話を聞いたことがある、よく知らんが。 さっそく調べたところ、自分が聞いた志ん生や円生、志ん朝ばかりでなく、多くの演者が「佐野槌」で演じているようだ。 どうして円朝の元々の噺から言い換えられてしまったのか、その理由は、判然としないが、あちこち調べていたら、志ん生のこんなエピソードが転がっていた。 話すたびに「佐野槌」だったり「角海老」だったりした志ん生の名言だ。 ❮ああ、あれかい、佐野槌が代替わりをして角海老になったんだから、どっちでもいいんだ❯だとさ。 なんたる柔軟さ。なんたるいい加減さ。 やっぱ、志ん生は、素敵で永遠だ。

根岸お行の松 因果塚の由来

ねぎしおゆきのまつ いんがづかのゆらい

初出:不明

0

真景累ヶ淵

しんけいかさねがふち

初出:不明

634
2018/09/05

f914e0960e3cさんの感想

円生の累は随分と聴いていたが、それもお久の殺害まで。後談は演じたのどうかも知らない。面白かったというか、すっきりした。 丁寧に、あるいは強引に、伏線をひろっていく所が円朝の力なんでしょう。

業平文治漂流奇談

なりひらぶんじひょうりゅうきだん

初出:不明

0
2015/06/20

80a6b5c171cbさんの感想

志ん生の短いのはCDで聴いていた。こんなに長い噺とは… 現代なら、立派なサイコパスだ。なんせ、全く関係ない使用人の首を腹いせに切り落としてしまうんだから。 でも、満足。後編に期待。

政談月の鏡

せいだんつきのかがみ

初出:不明

162

闇夜の梅

やみよのうめ

初出:不明

68

菊模様皿山奇談

きくもようさらやまきだん

初出:不明

573

名人長二

めいじんちょうじ

初出:不明

200

西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝

せいようにんじょうばなし えいこくこうしジョージスミスのでん

初出:不明

0

怪談牡丹灯籠

かいだんぼたんどうろう

04 怪談牡丹灯籠

初出:不明

377
2019/02/16

うさぎ御前さんの感想

落語で一部、聞いたことがあったので、全体はどんなだろうと気になっていたところに見つけたので、これはと思い読んでみました。 なるほど、話したままを書き留めたような、まるで声が聞こえてきそうな文章です。 幽霊話の美しさや恐ろしさ、仇討ち話のハラハラする感じ、筋書きがあっちへ飛んだり、実は誰々、等は歌舞伎を思い起こさせる物語の構成になっています。 江戸、明治と、消え行くものを実にうまくまとめて残してくれたものです。

敵討札所の霊験

かたきうちふだしょのれいげん

初出:不明

371
2021/10/21

e2032513f6a4さんの感想

圓生師が一部口演されているのが残っているが、全編通しとは水司の描き様の趣きが少し異なるのが、興味深い。

松と藤芸妓の替紋

まつとふじげいぎのかえもん

初出:不明

137

霧陰伊香保湯煙

きりがくれいかほのゆけぶり

初出:不明

343

梅若七兵衛

うめわかしちべえ

初出:不明

14

松の操美人の生埋

まつのみさおびじんのいきうめ

02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し

初出:不明

267

後の業平文治

のちのなりひらぶんじ

初出:不明

270
2015/06/20

80a6b5c171cbさんの感想

時系列や地理が無茶苦茶で、新諸国物語のようになってしまった。が、しかし円朝はシノプシスだけを残したらしいから、それを考えるとたいへんな力作。それなりに、満足。

塩原多助一代記

しおばらたすけいちだいき

初出:不明

404

塩原多助旅日記

しおばらたすけたびにっき

初出:不明

30

(洋)金の勘定を仕ずに来た

(よう)かねのかんじょうをしずにきた

初出:不明

1
2019/01/07

うさぎ御前さんの感想

短いんですが、あるある、こういう失敗、と自らに鑑みてちょっと苦笑。 落語は楽しいですね。

(和)茗荷

(わ)みょうが

初出:不明

5
2025/07/30

艚埜臚羇1941さんの感想

  磐特という 弟子は 物忘れが ひどいので 御釈迦様は 木札に 名を 記して 托鉢に 出した。名を 荷札に 書いたので 失念の ことを 転じて 茗荷 という 俗説が できたとか。とんと 客の 寄り付かぬ 宿の あるじが 客の 忘れ物 狙いに 料理を 茗荷づくしで せめたてた ところ 客人は 旅籠料を 忘れて 出達 してしまう 。完成度の 高い 小話と 感じた。

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