青空文庫

「(和)茗荷」の感想

(和)茗荷

(わ)みょうが

書き出し

或旅宿の亭主が欝ぎ込んで、主「何うも宿泊人がなくつては仕やうがない、何とか旨い工夫は無いものか知ら……ウム、日外お説教で聞いた事が有る釈迦如来のお弟子に槃特と云ふがあつて、至つて愚鈍にして忘れつぽい……托鉢に出て人にお前さんの名はと聞かれても、自分の名さへ忘れると云ふのだから、釈迦如来が槃特の名を木札に書き、之を首に懸けて托鉢に出したと云ふ、其の槃特が相果てゝから之を葬ると、其墓場へ生えたのが茗荷

2025/07/30

艚埜臚羇1941さんの感想

  磐特という 弟子は 物忘れが ひどいので 御釈迦様は 木札に 名を 記して 托鉢に 出した。名を 荷札に 書いたので 失念の ことを 転じて 茗荷 という 俗説が できたとか。とんと 客の 寄り付かぬ 宿の あるじが 客の 忘れ物 狙いに 料理を 茗荷づくしで せめたてた ところ 客人は 旅籠料を 忘れて 出達 してしまう 。完成度の 高い 小話と 感じた。

2019/01/09

うさぎ御前さんの感想

茗荷を食うと馬鹿になる、とはよく聞きますが、その事を主題に扱った短いお話。落語らしい落語なのかな、勝手に脳内で声を付けて読むと楽しいです。

2016/04/17

微睡みの白兎さんの感想

人間の滑稽さを軽妙に描き出している。実際に落語家の語りで聴いてみたい作品。

1 / 0