青空文庫

「霧陰伊香保湯煙」の感想

霧陰伊香保湯煙

きりがくれいかほのゆけぶり

下層階級の描写文明開化歴史的背景叙情的回顧的懐古

書き出し

一偖、お話も次第に申し尽し、種切れに相成りましたから、何か好い種を買出したいと存じまして、或お方のお供を幸い磯部へ参り、それから伊香保の方へまわり、遊歩かた/″\実地を調べて参りました伊香保土産のお話で、霧隠伊香保湯煙と云う標題に致してお聴きに入れます。これは実際有りましたお話でございます。彼の辺は追々と養蚕が盛に成りましたが、是は日本第一の鴻益で、茶と生糸の毎年の産額は実に夥しい事でございます。

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