青空文庫

「貝殻」の感想

貝殻

かいがら

初出:「文藝春秋」1927(昭和2)年1月

不条理少年の日常日常の非日常都市の異化回顧的静謐

書き出し

一猫彼等は田舎に住んでゐるうちに、猫を一匹飼ふことにした。猫は尾の長い黒猫だつた。彼等はこの猫を飼ひ出してから、やつと鼠の災難だけは免れたことを喜んでゐた。半年ばかりたつた後、彼等は東京へ移ることになつた。勿論猫も一しよだつた。しかし彼等は東京へ移ると、いつか猫が前のやうに鼠をとらないのに気づき出した。「どうしたんだらう?肉や刺身を食はせるからかしら?」「この間Rさんがさう言つてゐましたよ。猫は塩

2021/03/06

19双之川喜41さんの感想

 題意は 中身はないというほどの 御謙遜であろう。 小さな話が 十五編ほど 収められている。 エスプリの 効いたはなしばかりで この才能が あの名作を生むのだと 納得する。

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