青空文庫

「疑惑」の感想

疑惑

ぎわく

初出:「中央公論」1919(大正8)年7月

不条理孤絶都市の異化静謐鬱屈

書き出し

今ではもう十年あまり以前になるが、ある年の春私は実践倫理学の講義を依頼されて、その間かれこれ一週間ばかり、岐阜県下の大垣町へ滞在する事になった。元来地方有志なるものの難有迷惑な厚遇に辟易していた私は、私を請待してくれたある教育家の団体へ予め断りの手紙を出して、送迎とか宴会とかあるいはまた名所の案内とか、そのほかいろいろ講演に附随する一切の無用な暇つぶしを拒絶したい旨希望して置いた。すると幸私の変人

2024/01/13

鍋焼きうどんさんの感想

自分の中に存在する悪。

2022/06/28

a9f439763feaさんの感想

未必の故意に苛まれる男だが、肝心の動機が八十二行抹消されているためわからない。わからないが、おそらく妻の性的機能の欠如から来る男の不満ではないか?しかし、一方でそれは男の誤解である可能性もある。結局、この男はサドであり、マゾッホである精神異常者で、欠けた指も自傷行為と考えると納得がいく。話し終えた男の顔は恍惚としていた、、、とは流石に書いていないが。

2022/06/21

阿波のケンさんさんの感想

人の醜い心をあぶり出す名著だ。文中で語る人の左手が1本欠けていると 2度記述されているがこの意味が解けない。誰か解いて下さい。

2022/06/20

ffe2f2c6d084さんの感想

面白かったです。

2020/09/14

19双之川喜41さんの感想

 長い間 自責の念に駆られて 生きていくという主題は 夏目漱石の「こころ」などと 共通のものが あるかもしれない。貼られた 狂人というレッテルを うまく 隠れみのとして 活用して 凌ぐのも 選択肢の 一つとしては ありかなと 想ってしまったのである。

2020/05/17

D@梟さんの感想

ずっと抱えていた自分に対しての疑惑を打ち明ける事がこの人に取って良かったのかもしれないけどこれを聞かされた方はよっぽどの人物じゃないと受け止められませんね…まあ突然の災害は怖いってことです

2018/12/11

奄桜矢齋蔵奈緒男さんの感想

日頃から妻を憎んでいた事実を認めている以上、確信犯です。苦しんでいる様を見て、楽にしてあげたい、という感情はなかったのだろうか?この人は、仏に仕えて生きて行けばいいと思います。

2018/05/11

23380ab0236eさんの感想

自身の中にある疑惑に目を向けた時、良かれと思ってした事が罪になる事もある。責める者は己だけなのに、己によって苦しめられていく。真面目な人間は大なり小なり同じような苦しみを味わいながら生きているのだと思う。

2017/06/20

d2588c1635e5さんの感想

贖罪の気持ちを押し殺していれば、心は晴れないが、良い暮らしを送れたことであろう。しかし、この人は自らが犯した行為を告白し、悪のレッテルを張られる道を選んだ。嘘をつくか、正直になるか。その選択はどちらもその人の幸せに繋がることはなかったのだろう。ふとしたことが、人の運命を大きく変えるということを改めて思い知らされた。

2016/10/30

6187397b10e3さんの感想

切ないお話でした。

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