かいだんおんなのわ
書き出し
枕に就いたのは黄昏の頃、之を逢魔が時、雀色時などといふ一日の内人間の影法師が一番ぼんやりとする時で、五時から六時の間に起つたこと、私が十七の秋のはじめ。部屋は四疊敷けた。薄暗い縱に長い一室、兩方が襖で何室も他の座敷へ出入が出來る。詰り奧の方から一方の襖を開けて、一方の襖から玄關へ通拔けられるのであつた。一方は明窓の障子が…
世界怪談名作集
蠅供養
沼夫人
83939c19d8f0さんの感想
自然と背筋につう、と悪寒がはしる内容だった。後半のおぼつかない女達の呻きがぼんやりとしていてこちらの恐怖心を煽る。曖昧なのがまた恐ろしい。