青空文庫

「蠅供養」の感想

蠅供養

はえくよう

下町風土季節の移ろい怪奇幽玄静謐

書き出し

火鉢に翳している右の手の甲に一疋の蠅が来て止った。未だ二月の余寒の強い比にあっては、蠅は珍らしかった。九兵衛はもう蠅の出る時候になったのかと思ったが、それにしてもあまり早すぎるのであった。九兵衛は手を動かして蠅を追った。蠅は前の帳場格子の上に往って手足を動かしはじめた。其処は京の寺町通り松原下町にある飾屋であった。店には二三人の小僧がいて、入って来る女客に頭の物をあきなっていた。九兵衛はもう蠅のこ

2017/04/29

4798d837134cさんの感想

すっきりとした文章でとても読み易い。 季節外れの蝿に身近だった故人の魂を感じて、故人を思いやって行動する。 日本人の根底にある宗教観みたいなものが感じられて良かった。

2016/03/12

581b7831d8b5さんの感想

タイトル、そのままでした。

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