いえ
01 (上)
01 (じょう)
書き出し
一橋本の家の台所では昼飯の仕度に忙しかった。平素ですら男の奉公人だけでも、大番頭から小僧まで入れて、都合六人のものが口を預けている。そこへ東京からの客がある。家族を合せると、十三人の食う物は作らねばならぬ。三度々々この仕度をするのは、主婦のお種に取って、一仕事であった。とはいえ、こういう生活に慣れて来たお種は、娘や下婢を相手にして、まめまめしく働いた。炉辺は広かった。その一部分は艶々と光る戸棚や、…
虫干し
僕の帽子のお話
家庭の幸福
b9ef941530ccさんの感想
前半で後半あり。