青空文庫

「森於菟」の作品

森於菟

もりおと

生年:1890-09-13没年:1967-12-21

放心教授

ほうしんきょうじゅ

初出:「屍室斷想」時潮社、1935(昭和10)年3月9日

12

オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク

オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク

――空想半熟卵――

初出:「あまカラ 6月号 第一〇六号」甘辛社、1960(昭和35)年6月5日

8
2020/12/01

98118b493cebさんの感想

どことなくユーモラスな文章、そして卵を愛して止まないところが森茉莉さんを彷彿とさせました。さすがは兄妹ですね。久しく食べていなかった半熟卵、また食べたくなりました。

屍体異変

したいいへん

初出:不明

15
2022/07/25

e2032513f6a4さんの感想

医学生ならぬ身、いずれも知らぬことばかりでよくもまあこういうエッセンスを20頁足らずの編に詰め込んだものだと思う。 淡々と客観的に経験や現象そのものを記録した掌編(エッセイと読んでいいのかどうかよくわからない)のように思うが、それが却って事実を冷徹なる事実として認識されられ、読み手の主観を呼び起こす。読み手が移入したその瞬間に異変の描写がある。急に面前に現れたかのような奇異譚に思う。 実は読み返してみると、怪異でも何でもなく、単なる事実と現象の描写が続いているだけのような気もする。確かに異変と掲題してあるセンスにも驚かされる。いや、そういう意味ではすでにこの読み方が怪異譚書こうとした氏の術中にハマっているのだろうか…

鴎外の健康と死

おうがいのけんこうとし

初出:不明

21
2025/08/01

艚埜臚羇1941さんの感想

  明治の 大文豪 鴎外の 健康状態は 医者の 不養生とでも 言うべきか。 かなり 彼は 病弱で あったようだ。そして 臨終の 枕頭(ちんとう)では 土壇場(どたんば)の 騒ぎが あったともいう。孫達は 恐いといって 遺体に 近寄らず 遺族の 繰り言が 止まらないので うるさい 黙れと 一喝するものも いたらしい。なかでも 献身的に 鴎外に 仕えた おえいさんは 宮中から 勅使が 見えたときに 宮内庁の 担当の 方から 身内以外で 親しかった者 ということで 選ばれ 同庁の 方から とりあえず 礼儀 すなわち 段取りを 教わり その後 勅使の方に お茶を 捧呈した とある。 人間 だれしも 此の世から あの世に 渡らなければ 為らない。厳粛なる 通過儀礼で あると 身に染みて 感じた。合掌。

観潮楼始末記

かんちょうろうしまつき

初出:不明

45

解剖随筆抄

かいぼうずいひつしょう

初出:不明

16
2025/08/06

艚埜臚羇1941さんの感想

  キンストレーキと いうのは 紙製の 人体模型の ことである。当時は 非常に 高価な 外国製品で あった。また 頭骸骨の 研究は 乾燥した 大豆を 骨内に 詰め 込み それに 水分補給 して 徐々に 膨張 させて 穏やかに 内側から 頭蓋骨の 全体を 拡張して 研究の 用に 供したと いう。 昔の 医学の 研究は 想像を 遥かに 超える 凄まじい 研究心に よって 支えられて いたようだ。    

魂魄分離

こんぱくぶんり

初出:不明

7
2026/04/09

84728868f103さんの感想

森鷗外の別名と思われる。彼は日本の検死官の草分けでもあったようだ。東洋の魂魄思想を伺い見る事ができる貴重な文だ。 彼は軍医時代、小倉にいた事があり、飯塚の本町にも訪問の石碑が残されている。イギリスのジキルとハイドに魂魄思想を見出す部分はさすがに慧眼だなと感心した。

死体置場への招待

したいおきばへのしょうたい

――ある老フェミニストより

初出:不明

4
2024/10/29

b59fdc236467さんの感想

日本ではあまり馴染みのないエンバーミングが題材の著書。本当にちょっとのスキマ時間に読める作品で良かった。

なきがら陳情

なきがらちんじょう

初出:不明

18
2026/02/25

艚埜臚羇1941さんの感想

  その昔 陸軍士官学校は 士官の 候補生達を 東大 医学部 解剖学教室に 定期的に 見学に派遣していた。何のためかと 尋ねてみたら 勇気を 植え付けるためと 答えたという。なきがらは 大家さん みたいなもので 店子たる 借家人は 相応の 敬意を なきがらに たいして 払う 必要があると 森教授は 説く。薄気味悪い メルヘンの ようでも あるけど この 見立ては なかなか 説得力を持つと 感じた。

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