くめまさお
手品師
てじなし
初出:「新思潮」1916(大正5)年4月
競漕
きょうそう
初出:「新思潮」1916(大正5)年6月
ハルチロさんの感想
本作品は題名の通り大学のボートレースが題材となっている。この作品の主人公は、恐らく、作者の出身校であろう。他校との競争ではなく、同大学の他学部との競争であるところが興味深いです。試合日までの選手の心理、試合中の選手の心理、試合後の選手の心理、各々が巧みに描写されているので、読んでいるこちらも、競技現場に居合わせるかのように感じました。学生時代にボート競技の経験者が読んだら、私以上に情景を思い浮かべられることでしょう。
父の死
ちちのし
初出:「新思潮」1916(大正5)年2月号
fabaa54c8089さんの感想
松代まち歩きの時に、解説の宮下さんから皆神神社の宝物庫に豊栄小学校の奉安殿が利用されていると知った。戦後、皆神神社に移築されたものだ。この奉安殿は豊栄小学校にある際は、耐火構造で校舎から離れた場所に建てられていた。それは明治以降、火災により全国各地の学校校舎が焼失し、御真影も焼失する事件が頻発したためだと知った。校長が責任を取り、御真影を取り出そうと火事の中に飛び込む事態も起きた。 この久米正雄の父のように、たかだか御真影という名の1枚の絵のために命を犠牲にする必要があったのか。今とは異なる、近代日本の狂気を垣間見える小説でした。
虎
とら
初出:「文章世界 第十三巻第五号」1918(大正7)年5月1日
良友悪友
りょうゆうあくゆう
初出:「文章世界」1919(大正8)年10月
本作品は、大正時代のものようですが、いつの時代にも共通するような人間関係や仲間関係の悩みがあるようです。その人の立場によって、「良友」は「悪友」となり、また「悪友」は「良友」なるのかと思われる次第です。個人的には、作品中の「良友」「悪友」のどちらも「友」であり、主人公のことを思っていることが窺えました。「良友悪友」の両方があって、自己成長ができるのでありましょう。
「私」小説と「心境」小説
「し」しょうせつと「しんきょう」しょうせつ
初出:一「文藝講座 第七號」文藝春秋社、1925(大正14)年1月15日
0c2892c2e65fさんの感想
「私」小説としての人生を踏まえて「心境」小説を提唱しているようだが説得力に欠ける。「心境」小説の実作についてもっと言及すべきだと思わずにはいられませんでした。
私の社交ダンス
わたしのしゃこうダンス
初出:不明
艚埜臚羇1941さんの感想
私は かなり そのむかし ダンスを 九段の あたりに 学生時代に 習いにいった ことはある。その 先生は あまり 痩せては いない 中年の 女性で 動きが 合わないので 何となく 荷車を 押しているような 情けない 気がした こと だけは 覚えている。谷崎潤一郎も 踊っていたようで 眺めて みたかったと 想った。
熊
くま
大変興味深い内容の作品でした。クマ対人、クマ対牡牛の描写が目に浮かびます。クマ対人の場合ですが、作品中の方法も有用かと思いますが、東北の猟師さんに聞いた話ですと、上着の裾を持って、万歳をする体で大きく頭上に広げる方法も有用とのことです。クマは、人が急に大きくなったと勘違いして、驚いて逃げる可能性が高いとのことです。あんまり試したくはないですが、非常時には役に立つかも知れません。
受験生の手記
じゅけんせいのしゅき
19双之川喜41さんの感想
感情移入し過ぎて 読み進むのが 辛かった。 上手くいかなかった試験が 頭の中を横切り 勉強に身の入らなかった自分が 今更ながら悔やまれた。 すべての受験生の 健闘を祈念する。