青空文庫

「右門捕物帖」の感想

右門捕物帖

うもんとりものちょう

07 村正騒動

07 むらまさそうどう

下級官吏の描写孤絶時代劇叙情的静謐

書き出し

1——今回はいよいよ第七番てがらです。由来、七の数は、七化け、七不思議、七たたりなどと称して、あまり気味のよくないほうに縁が多いようですが、しかし右門のこの七番てがらばかりは、いたって小気味のよい捕物美談ともいうべきもので、しかも事の勃発いたしましたのは、あの古井戸事件がめでたく落着してからまもなくの、といっても十日ほどたったちょうどお盆の十六日のことでした。下世話にも、この日は地獄のかまのふたの

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