青空文庫

「晩夏」の感想

晩夏

ばんか

初出:「婦人公論」1940(昭和15)年9月号

辰雄35
内省喪失と記憶季節の移ろい旅の情景叙情的懐古静謐

書き出し

けさ急に思い立って、軽井沢の山小屋を閉めて、野尻湖に来た。実は——きのうひさしぶりで町へ下りて菓子でも買って帰ろうとしたら、何処の店ももう大概引き上げたあとで、漸っと町はずれのアメリカン・ベエカリイだけがまだ店を開いていたので、飛び込んだら、欲しいようなものは殆ど何も無かった、木目菓子の根っこのところだけ、それも半欠けになって残っていたが、いくら好きでも、これにはちょっと手を出し兼ねていた。そこへ

2025/07/24

ふねりさんの感想

大きな出来事は起こらないが、美味しい空気の中での散歩や読書は鮮やかな緑色をしている印象を受けた。ドイツの本が何かの意味を持っているのかは分からないが、等身大の老後の様子が素敵だった。

2022/04/05

19双之川喜41さんの感想

 野尻湖の辺りには 土地勘が働くのだけど  湖の引き潮というのはいったい何のことだろう。 読書の感想文のようなものが  結構 な割合を占めているのは  天気も曇り勝ちで  書くことが なかったからだろうと思ってしまった。

2021/11/16

阿波のケンさん36さんの感想

作者は胸を患っての静養を兼ねているのだろうが、もう軽井沢は飽きたから新しい避暑地を探しに妻と野尻湖に行く外国人の娘、別荘地の散歩や読書三昧。ウ~ン羨ましい限りだ。

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