青空文庫

「百姓弥之助の話」の感想

百姓弥之助の話

ひゃくしょうやのすけのはなし

01 第一冊 植民地の巻

01 だいいっさつ しょくみんちのまき

中里介山134
下層階級の描写下町風土文学不信歴史的背景叙情的回顧的静謐

書き出し

第一冊の序文人間世界第一の長篇小説「大菩薩峠」の著者は今回また新たなる長篇小説「百姓弥之助の話」を人間世界に出す。「百姓弥之助」は日本帝国の忠実なる一平民に過ぎない、全く忠実なる一平民以上でも無ければ以下でもない、この男は日本の国に於て義務教育程度の学校教育だけは与えられている、それ以上の学校教育なるものの恩恵は与えられていない、貧乏と、貧乏から来る内外の体験は厭というほど嘗めさせられているけれど

1 / 0