青空文庫

「巴里の秋」の感想

巴里の秋

パリのあき

初出:「週刊朝日」1933(昭和8)年10月15日号

季節の移ろい異国情緒都市の異化叙情的懐古静謐

書き出し

セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫ばんだように腐ったところへ渡り鳥のふんらしい斑がぽっつり光る。柳が、気ぜわしそうにそのくせ淋しく揺れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよそしく乾くと、靴より、日本のひより下駄をはいて歩く音の方がふさわしい感じである。巴里に秋が来たのだ。いつ来たのだろう、夏との袂別をいつしたとも見えないのに秋をひ

2025/07/31

艚埜臚羇1941さんの感想

  アイスうりが 焼き栗うりに 替わると パリに 秋がきたことが 知れると いう。ブーローニュの 森の ひとところを そっくり運んで きたような ウインドウは 飾り窓の 女かと 独断する。犬の 雲古まみれの 街角に 触れてないのは 見栄が あるからかな。

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