かいきょうふうぶつき
初出:「三田文学」1911(明治44)年6~7月号
書き出し
夕暮れがた汽船が小さな港に着く。點燈後程經た頃であるからして、船も人も周圍の自然も極めて蕭かである。その間に通ふ靜かな物音を聞いてゐると、かの少年時の薄玻璃の如くあえかなる情操の再び歸り來るのではないかと疑ふ。艀舟から本船に荷物を積み入るる人々の掛聲は殊に興が深い。「やつとこ、さいやの、どつこいさあ。」「やれこら、さよな——。」と、その「さよな」といふ所から、揃つた聲の調子が急に下つて行くのを聞く…
19双之川喜41さんの感想
同じ港のことを 記しているのかよくわからないけど それなりに 消防出初式が出てきたり 出航の別れが 書いてあったりして 面白くないことはないけど 大きな 流れは 見つけにくいと思った。