青空文庫

「洞熊学校を卒業した三人」の感想

洞熊学校を卒業した三人

ほらくまがっこうをそつぎょうしたさんにん

宮沢賢治24
社会批評童話的ファンタジー自己認識自然と人間の冥通懐古軽妙静謐

書き出し

※赤い手の長い蜘蛛と、銀いろのなめくぢと、顔を洗ったことのない狸が、いっしょに洞熊学校にはひりました。洞熊先生の教へることは三つでした。一年生のときは、うさぎと亀のかけくらのことで、も一つは大きいものがいちばん立派だといふことでした。それから三人はみんな一番にならうと一生けん命競争しました。一年生のときは、なめくぢと狸がしじゅう遅刻して罰を食ったために蜘蛛が一番になった。なめくぢと狸とは泣いて口惜

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