青空文庫

「大菩薩峠」の感想

大菩薩峠

だいぼさつとうげ

32 弁信の巻

32 べんしんのまき

中里介山525
孤絶歴史的人物の描写歴史的背景運命受容厳粛叙情的懐古

書き出し

一「おや、まあ、お前は弁信さんじゃありませんか……」と、草鞋を取る前に、まず呆気にとられたのは久助です。「はい、弁信でございますよ。久助さん、お変りもありませんでしたか、お雪ちゃんはどうでございます」「お雪ちゃんも、無事でいるにはいますがね……」「なんにしても結構と申さねばなりません、本来ならばあの子は、この白骨へ骨を埋める人でございましたが、それでも御方便に、助かるだけは助かりましたようでござい

1 / 0