青空文庫

「李陵」の感想

李陵

りりょう

中島106
孤絶歴史的人物の描写歴史的背景死の受容厳粛回顧的静謐

書き出し

一漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※を発して北へ向かった。阿爾泰山脈の東南端が戈壁沙漠に没せんとする辺の磽※たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。朔風は戎衣を吹いて寒く、いかにも万里孤軍来たるの感が深い。漠北・浚稽山の麓に至って軍はようやく止営した。すでに敵匈奴の勢力圏に深く進み入っているのである。秋とはいっても北地のこととて、苜蓿も枯れ、楡や※柳の葉ももはや落ち

2020/04/22

86907b788e63さんの感想

李陵の生き方、哀しくて仕方ない。ああするしかなかった。だが、そうでない生き方もできたのだろうか…。辛いね…。

2019/10/24

19双之川喜41さんの感想

 李陵に すこしくらい 肩入れしたからといって 司馬遷の チンチンを  切り落とすのだから 残虐な映画よりもたまげる。 蘇武は 世間での立ち回りがうまく 浮かび上がっていくのは 責められない。 詩情溢れ 雄大無比であると感じた。

2019/10/24

b9ef941530ccさんの感想

中島敦の李陵は匈奴に下った李陵と蘇武の匈奴の捕虜下の二人の漢朝に対する毅然たる態度を対蹠的に描いている。また、李陵を弁護した司馬遷が腐刑に処せられ、父司馬談の遺業を引き継ぎ通史『史記』を完成させた意気込みを描いている。武帝時代の三人の生き様を並列対比して描いている中島敦の代表作。漢文訓読スタイルの快調なリズムで中島敦の傑作である。

2018/12/31

よしさんの感想

何度読んでも心打たれる。人はどう生きるべきか考える。自分とくらべる。何かできないか考える。

2017/03/04

ホラズムさんの感想

李陵が匈奴の文化に理解を示し始めるシーンが非常に印象的。誤魔化しながらやりすごす漢人の礼儀と、繕うことなく生身でぶつかり合う匈奴の粗暴さとどちらが快活か。「煩瑣な礼のための礼」、実生活でも感じることが多々あります。

2016/04/23

小春さんの感想

中国唐の時代、少数の兵で匈奴と戦い捕虜となった李陵と、それをただ1人擁護して皇帝を怒らせ、宮刑に処された司馬遷。 そして少しずつ匈奴の組織に組み込まれていく李陵に対して、同じように捕虜になりながらも匈奴からの好意を一切拒絶して苦しい生活を選ぶ蘇武の三者三様の生きざまを描く。 作者死後に発見された原稿で、李陵の題名は他人の命名。読むと李陵の題でいいのかちょっと疑問。 私は司馬遷パートが印象に残りました。

2016/04/23

小春さんの感想

中国唐の時代、少数の兵で匈奴と戦い捕虜となった李陵と、それをただ1人擁護して皇帝を怒らせ、宮刑に処された司馬遷。 そして少しずつ匈奴の組織に組み込まれていく李陵に対して、同じように捕虜になりながらも匈奴からの好意を一切拒絶して苦しい生活を選ぶ蘇武の三者三様の生きざまを描く。 作者死後に発見された原稿で、李陵の題名は他人の命名。読むと李陵の題でいいのかちょっと疑問。 私は司馬遷パートが印象に残りました。

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