青空文庫

「大菩薩峠」の感想

大菩薩峠

だいぼさつとうげ

18 安房の国の巻

18 あわのくにのまき

中里介山248
下町風土懐古歴史的背景厳粛叙情的静謐

書き出し

一この巻は安房の国から始めます。御承知の通り、この国はあまり大きな国ではありません。信濃、越後等の八百方里内外の面積を有する、それと並び立つ時には、僅かに三十五方里を有するに過ぎないこの国は哀れなものであります。むしろその小さな方から言って、壱岐の国の八方里半というのを筆頭に、隠岐の国が二十一方里、和泉の国が三十三方里という計算を間違いのないものとすれば、第四番目に位する小国がすなわちこの安房の国

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