こてんふう
初出:「知性」1940(昭和15)年6月
書き出し
——こんな小説も、私は読みたい。(作者)A美濃十郎は、伯爵美濃英樹の嗣子である。二十八歳である。一夜、美濃が酔いしれて帰宅したところ、家の中は、ざわめいている。さして気にもとめずに、廊下を歩いていって、母の居間のまえにさしかかった時、どなた、と中から声がした。母の声である。僕です、と明確に答えて、居間の障子をあけた。部屋には、母がひとり離れて坐っていて、それと向い合って、召使いのものが五、六人、部…
インドラの網
好色
陰火
19双之川喜41さんの感想
浅田は 自作の小説を 読み返して 涙がでることがあるとか。 「こんな小説も、私は読みたい」と 冒頭にある。 そうかなあと思う。 にわかに 同感しにくいと感じた。