青空文庫

「『吾輩は猫である』下篇自序」の感想

『吾輩は猫である』下篇自序

『わがはいはねこである』げへんじじょ

作家の日常回顧的文壇交友風刺的懐古軽妙

書き出し

「猫」の下巻を活字に植えて見たら頁が足りないから、もう少し書き足してくれと云う。書肆は「猫」を以て伸縮自在と心得て居るらしい。いくら猫でも一旦甕へ落ちて往生した以上は、そう安っぽく復活が出来る訳のものではない。頁が足らんからと云うて、おいそれと甕から這い上る様では猫の沽券にも関わる事だから是丈は御免蒙ることに致した。「猫」の甕へ落ちる時分は、漱石先生は、巻中の主人公苦沙弥先生と同じく教師であった。

2025/08/03

艚埜臚羇1941さんの感想

  猫を 生き 返ら せて 欲しいと 書肆からの 要望が あった けれと゛猫の 沽券に かかわる として 漱石は 断って いる。変わらぬ ものは 猫の 瞳 だけで あると ややこしい 冗談も 飛ばしている。場外戦も 面白い。

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