青空文庫

「眉山」の感想

眉山

びざん

初出:「小説新潮」1948(昭和23)年3月

太宰19
下宿生活奇人描写文壇交友叙情的回顧的

書き出し

これは、れいの飲食店閉鎖の命令が、未だ発せられない前のお話である。新宿辺も、こんどの戦火で、ずいぶん焼けたけれども、それこそ、ごたぶんにもれず最も早く復興したのは、飲み食いをする家であった。帝都座の裏の若松屋という、バラックではないが急ごしらえの二階建の家も、その一つであった。「若松屋も、眉山がいなけりゃいいんだけど。」「イグザクトリイ。あいつは、うるさい。フウルというものだ。」そう言いながらも僕

2025/09/08

3f0e8437615aさんの感想

よくある話しなのかもしれないが、短編ながらも登場人物たちと作者の表情が思い浮かび読みやすく、寂しさと後悔の入り混じった終わり方も良かった。

2025/09/06

8eb05d040692さんの感想

面白かった。最後はしんみりと終わるのも良かった。

2023/06/16

cbeb8d424306さんの感想

泣けてきます。創作上の少女だと思いますが、健気でおかしみがあり、いとおしさと不憫さが沸いてきました。何ら気負いもなく感動を誘う作品は天才のなせること。

2020/10/27

19双之川喜41さんの感想

 眉が綺麗なので 飲み屋のお手伝いのトシちゃんを 眉山とよぶ。 書くのもはばかれるような 失敗を次々とやらかす。 呑み仲間同士で 眉山を酒の肴に 飲食店閉鎖令の出される前の 束の間の交友が 愉しげであり 闇市▫焼け跡時代を 彷彿とさせると感じた。

2020/04/17

aad10f04254aさんの感想

文士の主人公がいつも友人たちと飲む居酒屋で、トシちゃんという若い女の子が働いている。文学好きの彼女はいつも主人公たちの会話に入ろうとするが、無知であるため「白痴」といってあしらわれる。また、彼女はドジで、かつ小用が近いので、常に馬鹿にされている。 しかし、それには訳があった。 人にはぜったいに分からない隠された部分がある。自分自身が他人からバカにされた時は、「あいつはおれのことなんもしらんねん」と相手を避難する。 しかし、一方で自分自身が他人の言動を否定するとき、その人の隠された部分を見つめようと努力はしない。 太宰はこの人間の性を小説で表現した。心のモヤモヤが言語化されていたので、僕はほっとした。

2018/11/21

sumizukiさんの感想

こういう人にネタにされて笑われて、でも愛されている人分かるな…と。しみじみしました。

2018/03/29

ec538f32331eさんの感想

これは太宰にしか書けない心地よい テンポ の悲喜劇。自分をムカつかせる人が、案外心に忍び込んでくることがある。

2016/11/26

77bae0f32e0fさんの感想

眉山(トシちゃん)が自分とかぶって、なんとも言えない寂しさを感じさせてくれました。隠れた名作です。

2016/05/02

わたくしといふげんしょうさんの感想

好きな子には優しくできないものですね。眉山は太宰の書く女らしい女。全てわかって、平気な顔でつとめている。とても悲しいです。

2015/11/01

8c82b38e9194さんの感想

悲しいお話です。太宰治らしくない一人称が、僕というのが眉山を好きだったのがわかります。

2015/09/03

919ce499875eさんの感想

読み応えがありました。一気に読みました。

2015/06/08

d592d7b7b7f0さんの感想

ユーモアある文章に、チクリと指すエッセンス。短いのに心に刺さる話。

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