青空文庫

「藤の実」の感想

藤の実

ふじのみ

初出:「鉄塔」1933(昭和8)年2月

作家の日常学問的考察自然と人間の冥通分析的静謐

書き出し

昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、そうではなくて、それは庭の藤棚の藤豆がはねてその実の一つが飛んで来たのであった。宅のものの話によると、きょうの午後一時過ぎから四時過ぎごろまでの間に頻繁にはじけ、それが庭の藤も台所の前のも両方申し合わせたように盛んにはじけたというこ

2020/11/14

19双之川喜41さんの感想

 藤豆ピストルをきっかけに、偶然のように見える植物の一斉におこる現象を、物理学的に、解明しようとする。 銀杏の落葉も、ある日、突然に、風もないのに、舞い落ちていくのを、目撃したとある。

2018/05/19

cc7a23b4b40dさんの感想

藤の実が弾け、中の藤豆が勢いよく飛び散る。あるときを境にそういった現象が自然界で起こる。銀杏の葉が一気に黄色く色付き、強い風が吹いても落ちないのに、ある時が来たら一気に風もほぼ無いのにの落ち葉となる。そういった潮時がある また、有る家の子供が転けて怪我をした日に家族のものがスリにあったりトラックに鞄をひっかけられたり、電車の車内で忘れ物をすることがある。 名士が年末年始に続いて亡くなったり、九州から奥州にかけて四、五月に続いて山火事が起こる それらは偶然と片付けることが出来ない何かがあるかもしれない。将来的にそれらの連動した現象が科学的に証明されるかもしれない

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