青空文庫

「中国怪奇小説集」の感想

中国怪奇小説集

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

13 輟耕録(明)

13 てっこうろく(みん)

岡本綺堂20
古典の翻案怪奇運命受容叙情的懐古

書き出し

第十一の男は語る。「明代も元の後を亨けて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では西遊記、金瓶梅のたぐいは、どなたもよく御承知でございます。ほかにもそういう種類のものはたくさんありますが、わたくしは今晩の御趣意によりまして、陶宗儀の『輟耕録』を採ることにいたしました。陶宗儀は天台の人で、元の末期に乱を避けて華亭にかくれ、明朝になってから徴されても出でず、あるいは諸生に教授し、あるいは自ら耕して世を

1 / 0