青空文庫

「浮雲」の感想

浮雲

うきぐも

文壇交友文明開化風刺的回顧的軽妙

書き出し

浮雲はしがき薔薇の花は頭に咲て活人は絵となる世の中独り文章而已は黴の生えた陳奮翰の四角張りたるに頬返しを附けかね又は舌足らずの物言を学びて口に涎を流すは拙しこれはどうでも言文一途の事だと思立ては矢も楯もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠硯に朧の月の雫を受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ浮雲めが

2020/03/10

18347c8a41bfさんの感想

大変インスピレーションを受けました。 坪内逍遙の『当世書生気質』に対抗して書かれたらしいですが、なんだか納得してしまいました。 最初の方は戯作的な文体で、物語の手綱をあっちへやりこっちへやりといった感じの、大変特徴的な語りでしたが、中盤以降、登場人物たちの感情がもつれあい過熱するにつれ、いつしか絵物語を離れ、人間の心理に立ち入っていたことを知りました。 特に繰り返される、臆病な腰を上げて階段をおり、少し立ち回って、あっという間にくよくよして、萎んでしまい二階へ退散する文三の描写は見事です。 また読んでみようと思いました。 評価は5にしようかと思いましたが、私も臆病な腹を変に刺激されて迷っているうちに4に落ち着いてしまいました。

2019/12/14

hornrenyさんの感想

表現が複雑で読みにくいですが、ゆっくりと考えながら読んでいけば、かなり巧みなものだと思えてきます。内容も深みがあり面白かったです

2019/12/12

86907b788e63さんの感想

初めての言文一致の小説と言うことで読んでみたが、言葉遣いはけっこう難しい。内容は、何かストーカー男の話しのように思えるのだが…。

2019/10/29

19双之川喜41さんの感想

 造語を 多用し 独自のルビを振る。 読み手の資質のせいだ と言われれば 引き下がるしかないけど 少しは サービス精神が あったら 助かるのにと 思ってしまうのは いけないことでしょうかと感じた。

2017/03/10

b9ef941530ccさんの感想

二葉亭四迷の浮雲は、口語体と言っても江戸弁天、べらんめえの世界と昔の講釈師調の話し方の文体、未だ確立されていないが、現代口語文に近い文体と様々な中途半端な文体とも言える。話の内容はお勢と文三の恋愛ものか、はにかみそうとまでは言わぬが、恋愛、結婚が成就するわけでもなしい。最後は突然終わっているみたいで、何を描きたかったのか不明。

2016/09/08

54d345882895さんの感想

今でも通ずるところがあり笑いながら読んだ

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