青空文庫

「号外」の感想

号外

ごうがい

文壇交友文明開化芸術家描写都市の異化回顧的孤絶風刺的

書き出し

ぼろ洋服を着た男爵加藤が、今夜もホールに現われている。彼は多少キじるしだとの評がホールの仲間にあるけれども、おそらくホールの御連中にキ的傾向を持っていないかたはあるまいと思われる。かく言う自分もさよう、同類と信じているのである。ここに言うホールとは、銀座何丁目の狭い、窮屈な路地にある正宗ホールの事である。生一本の酒を飲むことの自由自在、孫悟空が雲に乗り霧を起こすがごとき、通力を持っていたもう「富豪

2019/10/27

19双之川喜41さんの感想

 アル中または 依存症の集まりを 活写した正宗ホールでの とりとめのない話しである。 戦争ではなく 戦争の時のような心持ちに 皆がなって暮らす方法はないものか と言い放つ。そんなことを 言ったら駄目でしょうと思った。

2018/10/11

いちにいさんの感想

自ら「号外」と名乗る加藤男爵。 号外とは世間の関心事を臨時で知らしめるためのものだ。 加藤男爵は果たして、それほど世間的に価値のある人物なのか? 新聞の二面記者のけしかけに、咄嗟に洒落て言ったつもりだろうが、思慮深い男とは思えない。 例外とか異端とか変人とか、卑下して自分は他人、世間一般とは違うという意味で「号外」と名乗ったらしいが、号外に失礼である。号外は定期刊行物よりも上級な品格者なのだ。

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