青空文庫

「馬の脚」の感想

馬の脚

うまのあし

初出:「新潮」1925(大正14)年1、2月

奇人描写日常の非日常死の受容不条理怪奇

書き出し

この話の主人公は忍野半三郎と言う男である。生憎大した男ではない。北京の三菱に勤めている三十前後の会社員である。半三郎は商科大学を卒業した後、二月目に北京へ来ることになった。同僚や上役の評判は格別善いと言うほどではない。しかしまた悪いと言うほどでもない。まず平々凡々たることは半三郎の風采の通りである。もう一つ次手につけ加えれば、半三郎の家庭生活の通りである。半三郎は二年前にある令嬢と結婚した。令嬢の

2025/07/29

艚埜臚羇1941さんの感想

  突然変異で 下半身だけが 馬の足に 変身して しまうと どんなことが 起きてしまう でしょうか。奇抜な 着想で 展開する 話しは 思いつき 倒れで 文学の 高みからは 掛け 離れては いるけど 何となく おかしみに 充ちていると 感じた。

2023/09/04

中央原理さんの感想

中国勤務の三菱社員が天の取り違えで急死してしまい、天の役人が急いで彼を現世に送り返そうとするも、既に現世の彼の下半身は腐ってしまっていた。そこで仕方無く、適当な馬の脚を持ってきて彼の下半身に据え付けて生き返らせて…。という話。 馬の脚であることをバレないように努めるのだが、ズボンや靴下、長靴を履いていて、馬の脚でそんなことできるものだろうかと疑問に思う描写があるのだが、作家の偉いところは、こういう現実的過ぎる視点を無視して話を押し通してしまうところにあると思わされた。 馬の脚はともかく、天の誤ちで死んでしまい何か与えられて生き返る、という今となってはよく見る話も、随分昔からあったのだなと驚きを感じた。

2017/12/02

ec538f32331eさんの感想

芥川の作品として、余り 知られて いないと思うが、何とも摩訶不思議な展開で読み出したら止められない程面白かった。中国 が舞台になっているのが異国情緒を加えると同時に、外地の邦人の心もとなさを感じさせる。

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