きんぽうさいき
書き出し
崔興哥は春風楼を目的にして来た。そこには彼の往こうとしている呉防禦という富豪の家があった。少年の時、父に伴われて宣徳府へ行ったきりで、十五年間一回もこの揚州へ帰ったことのない興哥は、故郷とはいえ未知の土地へ来たと同じであった。彼は人に訊き訊きして、もう陽の落ちる頃、やっと呉防禦の家へ著いた。表門を入って中門の前へ往ったところで、下男が門を締めようとしていた。興哥は手をあげて下男を招いた。「わしは、…
牡丹灯記
貉
業平文治漂流奇談
652a80165a76さんの感想
死んだ許嫁の魂が妹の体に入り一年夫婦として暮らした話。 死んでも思いを絶ち切れない縁とは不思議なものですね。 その上妹と結婚させるし。 幽霊の心情とはいかばかりぞ?