青空文庫

「毒と迷信」の感想

毒と迷信

どくとめいしん

学問的考察怪奇文明開化分析的叙情的

書き出し

一原始人類と毒ダーウインの進化論を、明快なる筆により、通俗的に説明せしことを以て名高い英国の医学者ハツクスレーが、「医術は凡ての科学の乳母だ」といつたのは蓋し至言といはねばなるまい。何となれば、吾人の祖先即ち原始人類が、この世を征服するために最も必要なりしことは主として野獣との争闘であり、従つて野獣を殺すための毒矢の必要、又負傷したときの創の手当の必要等からして、医術は人類の創成と共に発達しなけれ

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