いろあつかい
書き出し
これは作者の閲歴談と云ふやうなことに聞えますと、甚だ恐縮、ほんの子供の内に読んだ本についてお話をするのでございますよ。此頃は皆さんに読んで戴いて誠に御迷惑をかけますが、私は何うして、皆さんのお書きなすつた物を拝見して、迷惑処か、こんな結構なものはないと思ふんです。其ですが、江戸時代の文学だの、明治の文学だのと云ふ六ヶ敷いことになると、言ひ悪うございますから、唯ね、小説、草双紙、京伝本、洒落本と云ふ…
不審庵
十年の思い出
続文芸的な、余りに文芸的な