青空文庫

「描かれた花」の感想

描かれた花

えがかれたはな

有島武郎13
知性と感性の対立自己認識芸術論分析的厳粛

書き出し

描かれた花有島武郎*色彩について繊細極まる感覚を持つた一人の青年が現はれた。彼れは普通の写真を見て、黒白の濃淡を凝視することによつて、写された物体の色彩が何んであつたかを易々と見分けるといふことである。この天賦の敏感によつて彼れは一つの大きな発明をしたが、私のこゝに彼れについて語らうとするのはそのことではない。彼れがいつたと称せられる言葉の中に、私に取つて暗示の深い一つの言葉があつた、それを語らう

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