青空文庫

「婦系図」の感想

婦系図

おんなけいず

初出:「やまと新聞」1907(明治40)年1~4月

鏡花518
下町風土女性の内面静謐叙情的幽玄

書き出し

鯛、比目魚一素顔に口紅で美いから、その色に紛うけれども、可愛い音は、唇が鳴るのではない。お蔦は、皓歯に酸漿を含んでいる。……「早瀬の細君はちょうど(二十)と見えるが三だとサ、その年紀で酸漿を鳴らすんだもの、大概素性も知れたもんだ、」と四辺近所は官員の多い、屋敷町の夫人連が風説をする。すでに昨夜も、神楽坂の縁日に、桜草を買ったついでに、可いのを撰って、昼夜帯の間に挟んで帰った酸漿を、隣家の娘——女学

2025/01/06

たまやさんの感想

戯曲本を読んでいるような、昔の昼ドラにありそうな展開。 古めかしい文体ながら次から次へと読み進んでしまいます。 文学的な深みはありません。 通俗的な面白さです。通俗小説がお好きな方にはおすすめ。

2024/04/30

19双之川喜41さんの感想

 当たり前の ことながら 終わりまで 企みの展開が 途切れることが 無いので 背負い投げ 肩透かしの 連続技を 掛けられつづけた ようでもあり 終りまで 興味を持ちつづけることは できる。内容は 恩師への 義理を 上位に 置くので 今では およそ 理解に苦しむ 筋立てに 酔いしれる 向きも 少なからず いたらしい。まあ 二度読みを するような 種類の 作品では 無いかも しれないと 感じた。

2017/04/22

h2moo4さんの感想

全体的に重要そうな場面や最後があっさり書かれており、勿体ない気はしましたが、各場面の女性の艶のある描写や人情味ある場面には作者の魅力が発揮されていたと思います。 作者自身も結末よりも人間関係の描写に重点を置いていたのではないかと思います。 様々な女性達が登場しますが、その境遇から結末までを読むと、当時の女性の社会地位に対する作者の葛藤があったように感じました。

2015/04/23

791504dc58d7さんの感想

初めて読んだ時から虜です。 まるで映画がドラマの1クールを一気に見たような気分になります。

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