青空文庫

「水の三日」の感想

水の三日

みずのみっか

初出:「学友会雑誌」1910(明治43)年11月

文明開化日常の非日常社会疎外憂鬱静謐

書き出し

講堂で、罹災民慰問会の開かれる日の午後。一年の丙組(当日はここを、僕ら——卒業生と在校生との事務所にした)の教室をはいると、もう上原君と岩佐君とが、部屋のまん中へ机をすえて、何かせっせと書いていた。うつむいた上原君の顔が、窓からさす日の光で赤く見える。入口に近い机の上では、七条君や下村君やその他僕が名を知らない卒業生諸君が、寄附の浴衣やら手ぬぐいやら晒布やら浅草紙やらを、罹災民に分配する準備に忙し

2019/11/04

19双之川喜41さんの感想

 十代の芥川が ボランティア活動をする話である。 罹災者諸君とあるだけで 何の災害かは 判らない。 題名から 推して 洪水かも知れない。 女の子が 土下座して 御礼を言うのには 感動した。 文末に 芥川の才能の片鱗を見たように 感じた。

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