青空文庫

「善の研究」の感想

善の研究

ぜんのけんきゅう

初出:「善の研究」弘道館、1911(明治44)年2月6日発行

内省創作背景哲学考察分析的回顧的

書き出し

序この書は余が多年、金沢なる第四高等学校において教鞭を執っていた間に書いたのである。初はこの書の中、特に実在に関する部分を精細に論述して、すぐにも世に出そうという考であったが、病と種々の事情とに妨げられてその志を果すことができなかった。かくして数年を過している中に、いくらか自分の思想も変り来り、従って余が志す所の容易に完成し難きを感ずるようになり、この書はこの書として一先ず世に出して見たいという考

1 / 0