青空文庫

「鉄鎚」の感想

鉄鎚

かなづち

初出:「新青年」1929(昭和4)年7月

夢野久作84
奇人描写家族不和死の受容貧困叙情的怪奇鬱屈

書き出し

——ホントウの悪魔というものはこの世界に居るものか居ないものか————居るとすればその悪魔は、どのような姿をしてドンナ処に潜み隠れているものなのか————その悪魔はソモソモ如何なる因縁によって胎生しつつ、どのような栄養物を摂って生長して行くものなのか————その害悪と冷笑とを逞ましくし行く手段は如何——斯様な質問に対して躊躇せずに答え得る人間は、そう余計には居るまいと思う。然るに私はまだヤット二十

2021/10/06

阿波のケンさん36さんの感想

主人公が自殺するのは伊奈子の死で真実を知ったからだとあるが作者はこれ以上の謎解きをしないので分からない。このことは彼の作品に共通している。これが作風なのだろう。論理性を無視して読者の気を引くことに集中して書いている。

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