青空文庫

「聴雨」の感想

聴雨

ちょうう

回顧的文壇交友歴史的人物の描写芸術家描写叙情的静謐

書き出し

午後から少し風が出て来た。床の間の掛軸がコツンコツンと鳴る。襟首が急に寒い。雨戸を閉めに立つと、池の面がやや鳥肌立つて、冬の雨であつた。火鉢に火をいれさせて、左の手をその上にかざし、右の方は懐手のまま、すこし反り身になつてゐると、「火鉢にあたるやうな暢気な対局やおまへん。」といふ詞をふと私は想ひ出し、にはかに坂田三吉のことがなつかしくなつて来た。昭和十二年の二月から三月に掛けて、読売新聞社の主催で

2022/09/07

鍋焼きうどんさんの感想

将棋バカ一代坂田三吉の名勝負。確立された将棋のセオリーから逸脱して打った初手の九四歩が七日間の対局の間中坂田を苦しめる。勝つことよりも将棋に夢中になれるこの苦しみの時間を坂田は愛したのかもしれない。

2020/11/07

19双之川喜41さんの感想

 無学文盲で  棋譜も 読むことができない 棋士というのは  今では 想像もできないような 存在であるけど  当時は 盛大に大衆の支持を得ていた。 坂田三吉は すでに伝説上の 存在であり  これから後には  絶対 に出ないような  棋士であるところに  値打ちがあるとは思う。

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