くさのしたしみ
刈草の匂ひ 1
くさのにおいいち
書き出し
草の親しみ刈草の匂ひ1薄田泣菫一雨夕立が来さうな空模様でした。砂ぼこりの起つ野道を急いでゐると、一人の農夫が気忙はしさうに刈草を掻き集めてゐるのに出会ひました。高い草の匂ひがぷんぷん四辺に散らばつてゐました。それを嗅ぐと私のあゆみは自然に遅くなりました。私は牡牛のやうに大きく鼻の孔を開けて、胸一杯に空気を吸ひ込みました。言はうやうのないなつかしい草の匂ひ。その前に立つと、私は一瞬のうちに、蓬、萱、…
なまけ者と雨
あいびき
恋を恋する人
阿波のケンさんさんの感想
刈草の匂い、いいもんですね、共感します。