猫町
ねこまち
散文詩風な小説
さんぶんしふうなろまん
初出:「セルパン」1935(昭和10)年8月号
書き出し
蠅を叩きつぶしたところで、蠅の「物そのもの」は死にはしない。単に蠅の現象をつぶしたばかりだ。——ショウペンハウエル。1旅への誘いが、次第に私の空想から消えて行った。昔はただそれの表象、汽車や、汽船や、見知らぬ他国の町々やを、イメージするだけでも心が躍った。しかるに過去の経験は、旅が単なる「同一空間における同一事物の移動」にすぎないことを教えてくれた。何処へ行って見ても、同じような人間ばかり住んでお…
5280b58d2339さんの感想
雰囲気を伝える力はやはり詩人なので、小説家ではないと言いながらも生き生きしていて良い。
8eb05d040692さんの感想
全体的に面白かったけと、書いてあることがちょっと難しい
69fddfea9dfdさんの感想
どこかにあるかもしれないなら私も猫町に行ってみたいと思った。
19双之川喜41さんの感想
郊外の樹木の鬱蒼と繁った大学の校内で 道に迷った時のことが 心に浮かんだ。 流石に「左右」逆転は 無かったけれど 標しをうしない 迷い猫のようで心もとなかった。 散文力にも 驚嘆した。
しまさんの感想
見知った道や町並みが、ふと知らない場所に思えること。 経験があるだけにぞくりとさせられる。読ませる技術にも感服。
86907b788e63さんの感想
不思議な気分になる小説である。猫街 そのタイトルも素敵である。
07aaa4741951さんの感想
わかりますか?
芦屋のまーちゃんさんの感想
薬物中毒者の幻覚 と言ってしまえば何ら文学的でも詩的でもない 東スポ的だ 朔太郎は「夢」がkeyだ 犬だか猫だか知らぬが 日常からタイムトラベルしたような見知らぬ街に行くというのは 願望だ 現実逃避だ 人間に疲れたから猫町を見たのだろう 孤独になりたいと思って実際独りになると急に人恋しくなる 田舎暮らしも3日が限界 都会の雑踏はやはり雑踏である理由がある 田舎者が田舎を捨てるのはやむを得ない
e4b196dae95dさんの感想
雰囲気がよくでている。 創造力を薬に頼るのせこい
なまにえさんの感想
自分が迷子だと気がついたときすぐに「戻らなきゃ」と、思うけど焦れば焦るほど目的の方向がわからなくなる感覚。私もとても分かる。なまにえ