青空文庫

「嘘」の感想

うそ

初出:「新潮」1946(昭和21)年2月

新美南吉36
少年の日常自己認識虚構と真実叙情的静謐

書き出し

一久助君はおたふくかぜにかかって、五日間学校を休んだ。六日めの朝、みんなに顔を見られるのははずかしいなと思いながら、学校にいくと、もう授業がはじまっていた。教室では、案のじょう、みんながさあっとふりむいて久助君の方を見たので、久助君はあがってしまって、先生のところへ欠席届を出し、じぶんの席へ帰るまでに、つくえのわきにかけてある友だちのぼうしを、三つばかりはらい落としてしまった。さて、じぶんの席につ

2021/08/01

52abd49769ecさんの感想

転校してきた級友への不信感を、子どもらしい妄想の表現を混じえて、うまく描いている。たしかに子どもの頃って、ヘンテコな妄想をしてみたりしてたな、、、 一人で芝居の練習をしている級友の姉の様子を、奇妙な光景として衝撃を受け、記憶に残しているのが、子ども心らしい。 最後、芥川龍之介のトロッコのような展開になるが、嘘つきで信用出来ないと思っていた転校生が頼りになったことで、世界に対する信頼が皮一枚でつながった感じが可愛らしいラストであった。 エピソードがいろいろあって、飽きさせない。アニメーションにしてほしいような良作。

2019/11/05

19双之川喜41さんの感想

 久助達は 太郎の 口車に のせられて 何時間もかかる海辺に 鯨を見に行った。 暗くなると 太郎に 近くに親戚があると言われ 半信半疑でついて行く。 仁丹を 噛み下す場面の 描写が巧みである。 そのつもりのない嘘が 愛らしいと感じた。

2018/08/20

cce3f78a8108さんの感想

久助くんシリーズ 転校生、太郎左衛門のお話。 なんだか要領を得ない話なのに、私は久助くんになり、物語に引き込まれてしまう。

2018/04/20

027d75f46b5fさんの感想

久助くんシリーズ。 人はなぜ嘘をつくのか。嘘をつく人は根本から悪い人なのか。

2017/02/02

ayameさんの感想

嘘は平凡な日常へのピリッと辛いスパイス。大量の嘘にはご用心。

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