青空文庫

「十円札」の感想

十円札

じゅうえんさつ

初出:「改造」1924(大正13)年9月

下宿生活自己認識憂鬱鬱屈

書き出し

ある曇った初夏の朝、堀川保吉は悄然とプラットフォオムの石段を登って行った。と云っても格別大したことではない。彼はただズボンのポケットの底に六十何銭しか金のないことを不愉快に思っていたのである。当時の堀川保吉はいつも金に困っていた。英吉利語を教える報酬は僅かに月額六十円である。片手間に書いている小説は「中央公論」に載った時さえ、九十銭以上になったことはない。もっとも一月五円の間代に一食五十銭の食料の

2019/10/24

19双之川喜41さんの感想

 友だちに 会いに 上京するについて 軍資金が無いので うじうじと 同僚が 折角提供してくれた金を 一度は 断り 翻意して 又借りることにするなど 延々と らちもない話が続く。

1 / 0