青空文庫

「源氏物語」の感想

源氏物語

げんじものがたり

14 澪標

14 みおつくし

紫式部51
内省古典の翻案恋愛観の相対化叙情的懐古

書き出し

みをつくし逢はんと祈るみてぐらもわれのみ神にたてまつるらん(晶子)須磨の夜の源氏の夢にまざまざとお姿をお現わしになって以来、父帝のことで痛心していた源氏は、帰京ができた今日になってその御菩提を早く弔いたいと仕度をしていた。そして十月に法華経の八講が催されたのである。参列者の多く集まって来ることは昔のそうした場合のとおりであった。今日も重く煩っておいでになる太后は、その中ででも源氏を不運に落としおお

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